みなさん、小林陵侑(りょうゆう)選手をご存知ですか。
陵侑選手はスキージャンプの選手です。
陵侑選手には、潤志郎(じゅんしろう)と言うお兄さんがいて、このお兄さんもスキージャンプの選手で、兄弟そろってスキージャンプ選手として活躍しています。
この小林兄弟は、2018年、平昌オリンピックにも出場しています。
その当時は、兄・潤志郎選手の方が、弟・陵侑選手より期待されていましたが、結果としては、陵侑選手の個人ノーマルヒルの7位が日本人最高位の成績でした。
そんな陵侑選手ですが、2018/2019年シーズン、大活躍します。
2018/2019シーズンの大活躍
まずはワールドカップです。
ワールドカップは各国を転戦しながら、個人全28戦行い、その成績で総合優勝を争います。
陵侑選手は最終戦を待たずして、全28戦中13勝上げ、日本人として初めて総合優勝を果たします。
これまでのワールドカップ総合日本人最高成績は船木和喜選手の2位(1997/1998シーズン)が最高でした。
また、ドイツ・オーストリアで毎年、年末年始の8日間に4戦集中して行われる、伝統のスキージャンプ週間でも、総合優勝しました。
これは、1997/1998シーズンに船木選手が優勝して以来、日本人として2人目の快挙となります。
また、陵侑選手はノルウェーで開催されたRawAir(10日間で個人4戦)とフライングヒル(全6戦)でも総合優勝を果たし、今シーズン、スキージャンプ4冠となりました。
世界選手権は悪天候のせいなどで、思う様な結果が残せなかったものの、この大活躍はスキージャンプの本場、ヨーロッパでは話題になっています。
こちらの動画は、ワールドカップ最終戦・13勝目を上げた252mの大ジャンプです。
[NNS さんの動画をリンクしました]
スキージャンプはヨーロッパでは絶大な人気を誇るスポーツ
この様なスキージャンプですが、みなさんはどんなイメージをお持ちですか。
日本で取り上げられるのは、大体、オリンピックの時だけです。
しかし、スキージャンプの本場・ヨーロッパ、特に、ポーランドや北欧の国では絶大な人気を誇るスポーツです。
なので、おそらく、陵侑選手の名前は、日本よりもそれらの国の人の方が知っているのではないかと思います。
同じくスキージャンプの葛西選手も、北欧では相当、有名みたいですからね。
その位、ヨーロッパの国では、スキージャンプを初め、ウインタースポーツが人気なのです。
日本では、気軽にウインタースポーツを出来る環境にはないので、そこまで、人気になるのは難しいのかも知れませんが、せめてこの偉業に注目し、もっと報道してほしいと思います。
どうしても、日本のメディアは、野球、サッカーなどのメジャースポーツにばかり注目し、マイナースポーツにおいては、オリンピックのメダルを取った時だけです。
しかし、この様に、日本以外で話題になる様な活躍をしている日本人選手もいっぱいいます。
この様な選手が、オリンピック以外でも注目される様になる日が来れば良いのになんて、今回の陵侑選手の報道をみて感じました。
来シーズンも兄弟そろって頑張れ
今回、何故、この話題を取り上げたのかというと、私の地元・岩手出身の選手だからです。
地元・岩手の新聞やテレビでは、陵侑選手の活躍は、同じ地元出身のメジャーリーガー、大谷翔平選手、菊池雄星投手と同じ様に、大々的に報道されています。
この写真は、地元新聞社・岩手日報が紙面2面の裏表を使った特別紙面です。
しかし、仕方はありませんが、全国メディアでは、そこまでの報道はされません。
なので、せめて、このブログだけでも、この話題を、もう少し取り上げようと思いました。
陵侑選手、是非、来シーズンも頑張って下さい。
そして、兄・潤志郎選手も、弟と同様に、頑張って下さい。
兄弟そろって表彰台に立つ姿を楽しみにしています。