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新海誠・映画「天気の子」を観ての感想(ネタバレ)

新海誠監督の最新作「天気の子」を公開2日目に映画館で観てきました。

新海誠監督と言えば、前作「君の名は。」が空前の大ヒットとなり、国内歴代4位の興行収入となった為、今作品も注目を集めていました。

ただ、今作品もオリジナル脚本の為、どのようなストーリーになるのか分かりませんでした。

世界より自分たちの愛を選ぶ

新海誠監督の作品は男女間の気持ちを綴ったラブストーリーが多いですが、今作品も若い男女2人の真っ直ぐな気持ちを綴った物語となっています。

雨を晴れに変える力を持つ少女・陽菜と家出少年・帆高が、世界の安定より、自分たちの愛を選択します。

その結果、人類は水没する都市に生活することになります。

このことで、完全なハッピーエンドということにはなりませんが、これからのアセンションの時代、まずは個人の愛が優先されるということは、あながち間違っていないのかも知れません。

映画の中でも語っていますが、気象データを取り始めて高々200年余り、今の東京都心はもともと海だったことを考えると、水没する東京が何千年前のスタンダードだったことも考えられます。

だから、もしかすると、水没する東京という姿は決して驚くべきことではないのかも知れませんね。

また、映画の中で、「天気」とは「天の気分」とも言っています。

なので、もともと我々人間は天気をどうすることも出来ないのです。

だからこそ、帆高陽菜・2人の取った真っ直ぐな愛の行動は、これからの時代、案外、優先される行動なのかも知れないのです。

真っ直ぐな気持ちが心地よい

真っ直ぐな気持ちは、主人公・帆高陽菜だけではありません。

陽菜の弟・凪(なぎ)、恩人・須賀、須賀のアシスタント・夏美。

登場するみんなの真っ直ぐな気持ちが心地よく感じます。

現代の中では、ピストルで発砲したり、逃亡したり、線路上を走ったりすることは犯罪で許されることではありません。

しかし、真っ直ぐな気持ちというものは、どんな時代にも存在する愛の形なのではないかと思います。

複雑に考えず、頭を空にして観てみて

口コミを見ると、賛否が分かれています。

水没する東京に、犯罪シーンの多さ、安易なストーリーなどに低評価が見られます。

しかし、時間的ずれがあった為、内容を理解するのに多少時間がかかった「君の名は。」に比べ、今作品は、そのようなことがないので、複雑に考えずに観ることが出来ます。

頭の中を空にして、主人公らの真っ直ぐな気持ちを感じ取る」これがこの映画の楽しみ方だと思います。

犯罪シーンなど複雑に考えず、ただただ、真っ直ぐな気持ちで向き合えば、この映画から何かを感じ取ることが出来るのではないかと思います。

口コミを見ても「泣いた」というコメントはありませんが、実は私はこの作品で何度か涙しました。

帆高たちが逃亡中、カラオケしたり、食事したりする中で、帆高が神様に「現状にプラスしなくていいから、マイナスしないでくれ」と頼んだシーン。

何気ない日常の瞬間が実は一番幸せで、その状況がいつまでも願う帆高の気持ちに共感してしまい、思わず目から涙が出てきました。

また、帆高が陽菜を助けるために、廃ビル目指して線路上を走っているシーンです。

ただただ真っ直ぐな気持ちに、涙、涙。

確かにシンプルなストーリーですが、だからこそ、一つ一つのシーンを味わいながら観ることができ、感じることが出来ます。

「君の名は。」を超える作品

口コミを見る限り、「君の名は。」を興行収入的に超えることはないと思いますが、個人的には「君の名は。」を超える作品だと思っています。

賛否両論あり、意見が分かれますが、是非、映画館で観てほしいです。

美しい映像に、美しい音楽。

そして、主人公らの真っ直ぐな気持ちから何かを感じ取ってほしい、そんな映画だと思います。